〔OHTO Multi B-2+1〕
ちょっと黒潰れしてしまっていますが…。今回はOHTOの多機能ペンより”Multi B-2+1″です。それでは〜。
2015年にOHTOから突如登場した、このマルチB。オートならではのフルメタルボディと細い軸、そして久々のローレットつきマルチペンとあって、噂を聞いたときから楽しみにしていたのですが、中々手に入る機会が無く(後述)…今年の夏にようやく手にした次第です。
お値段やや高めな2000円(税抜)、名前の通り2色+1シャープユニットの3in1な多機能ペン。細身な振り子式です。
「マルチB-2+1の名前から察するにマルチ2+1の後継なんだろう」なんて勝手に思っていたんですが、2016年11月時点ではマルチ2+1はカタログ落ちしておらず、どちらも併売している形になっているようです。一体どうなってるんだかと…。まあいいか。
カラーはシルバー/クロム/ガンメタ/ブラックの4色がラインナップ。（相変わらずOHTOさんはチョイスが渋い）管理人はブラックを購入しました。
グリップが筒状、軸部が六角状、そして、後端部が再び筒状という凝った作り。公式が「美しい真鍮軸」なんて言っちゃうのもわかる気がしますよね。…後軸の六角部分はしっかりと面が取られているので、エッジが手に当たって気になるということもなさそうです。
ほぼフルメタルで、重さは約21グラムほど。ペン自体の重心は全体の中心部辺りで、それほど低重心と言う訳ではありません。(先代のマルチ2+1は極端な低重心だったようですが)
そうそう、リリースはクリップのボタンで行います。この細さであるにも関わらず、引っ掛かりは無く「パチン！」と軽快に動作しますね〜。
キャップを外してみました。
消しゴムは支えにローレット状の加工付き、そしてキャップは丸みを帯びた物です。ここら辺、OHTOさんの気合が感じられるというか、なんというか…。ノック周りに関してはあっさりしていることが多いOHTOにしては、珍しくカッチリしてる印象を受けました。
ただ、そうは言ってもやっぱりキャップが丸いとノック時にグサッと…。正直言うとここは平らにしておいて欲しかったかな…。
マットブラックに似合うシルバーの印字は控え目…と思いきやこっそりラメが入っています(ブラックのみですが)
…なんでラメ入れたんだろう。
…もう一度。ラメ入りです。
内部メカはボールペンが4C、シャープメカは樹脂タイプです。OHTOは本気を出せば全金属タイプのシャープメカも用意できるハズなのに、敢えて樹脂系のユニットを使っているのは…やはりコストダウンなんでしょうか。
売りの45㎜ロングローレットグリップは目が粗め、かつ凹凸が浅目なのでそれほどグリップ力があるわけではありません。滑ると言う訳では無いけれど、ちょっと弱いかな〜と。…もっとも多機能ペンにはこのくらいが丁度良いのかもしれませんけど。
グリップにグッと近づいて横から。
マットブラックに限ったことなのかもしれませんが、見ての通り塗装が相当剥がれやすいです。上記の写真は使用期間1、2ヶ月ぐらいの時点で撮ったものなので、現在はさらにボロボロと…。
…ノック周りも容赦なく剥がれていきます。下地が真鍮なおかげで見栄えがひどくなることがないのが救いですね。
■グリップ部の軸径およそ9㎜と下手な単色ボールペンより細く、剛性感も高いです。振り子もそこそこしっかりしているので2000円という値段には十分見合っているかな、と。
見かけたらぜひ…と普段であればここで言うところなんですが、今回ばかりはそうもいきません。なぜかと言うと…店頭には滅多に並んでないんですよね…。(現行品なのに)
管理人は購入しようとした際に、近場の文房具屋では見つからず、東急ハンズや世界堂で購入を試みましたが、驚くことに両者とも全店舗で取り扱いが無し。
頼みの綱のメーカー取り寄せさえも欠品でムリ…と。結果的に、購入するまで散々長引いた上、通販で購入することになってしまいました。
OHTOさん、せっかく良い物作ってるんだからもう少し在庫を流してくれてもいいのに～、なんて思う所でした。
〔製品情報〕
オート マルチB 2+1
品番: MF-20K3B
価格: 2000円（税抜）
軸色: クロム(cr)/シルバー(sv)/ガンメタ(mg)/ブラック(bk)
芯径: ボールペン:0.7㎜×2/シャープペン0.5㎜
重さ:21.5g
シルバー系2色にガンメタにブラック。もう流石としか言えないカラーラインナップですよね。クロムが中々綺麗だったので、機会があれば購入するかも…しれません。…機会があれば。
…余談ですが、ノック周りはロットリングのトリオペンや伊東屋のHelveticaのメカとほぼ同じものを使用しているようで、キャップに互換性があります。管理人と同じく丸いキャップはちょっと…という人はそれらのキャップだけ注文して交換…というのもありかもしれませんね。
