文具比較 ぺんてる P200・P320

お久しぶりの”文具比較”コーナー、今回の比較対象はぺんてるのP20xシリーズとP32xシリーズ(いずれもx=芯径)です。それでは早速。

P200(P205)シリーズは1970年に発売されたぺんてるのベストセラーシャープ。

4mmガイドパイプ付きで当時価300円(税抜)ー「製図にも使える」を謳い、0.3/5/7/9mmと安価帯にしては珍しく多芯径展開をしていました。今で言う所のS3的ポジション…といった感じでしょうか。

残念ながらP200自体は現在国内販売していませんが、時々”限定”と銘打って復活したり、同じ型を使った”きらり(XP-209)”が現行ラインとして販売されていたり、海外ではそもそも現行品だったりーと色々な形で入手することが可能です。メーカーの扱いからも、その人気ぶりが伺えますよね。

対するP320(P325)の方は定価500円(税抜)。P200から200円アップですが、造りはほとんどP200と同じです。情報が無いのでなんとも言えませんが、P200の元モデルなのかな…と個人的には考えています。(だとすると1960年台~ということになりますが、そんなに古いようにも見えないんですよね…これが…。)

P200と違いこちらは名前が取り上げられることが殆ど無く、影の存在になってしまっています。価格差を除くとほぼ同じなので、仕方ないのかな〜とは思いますが…。

先の写真で見て分かる通り、外見上は殆ど差が無いです。…ので、内部を見比べてみたんですが中身も殆ど同じで…。
強いて違いを挙げるならば、P323の方が内筒が太く、またその質感が良いってところでしょうか。(いや、内部が良くても…って話ですけど)。(…またそれに合わせて、微妙にネジの長さが変更されています。(互換性あり))
何にせよ、200円の価格差は謎な感じです。


消しゴムはもちろんどちらもクリーナーピン付き。製造時期的な関係からP323の方は緑色ですが、それ以外の差はありません。

先端側もまったく同じです。

唯一はっきり違うのが印字部分。P320シリーズは芯径のフォントがグラフペンシル系統と同じで、ちょっとクラシカルな感じです。
この印字部分だけのために+200円するのも微妙な気がしますが…。こっちのほうが良いって人もいるでしょう。ぺんてるさん、たまにはP320のことも思い出してやってくださいな~。

■おまけ

△2011年2月から10万本限定で生産されたグラニフ×シュタインコラボシャープ。価格は300円。本家には無い白軸が人気を博しました。最近(2016/11)も「P200 for BOYS & GIRLS」として限定復活していましたよね。

△本家…とコピー品色々。
P200シリーズはぺんてるの中では最も販売数が多いシャープペンらしいですが、その影響力故かコピー品が大量に出回っているんですよね。100均、スーパー、ファンシーショップ…いたるところで「ぽい」製品を見かけます。…良いんでしょうか。

追記:海外には”PS315″PS523″という口金がスライド式バージョンのモデルがあるんだとか。いつか見つけて見たいものです。

■関連記事(外部)

こんばんは 今日はぺんてるのシャープペンシルの比較です。まあ、たいした比較ではなく、文房具の分解が好きな中学生男子あたり気づきそうな内容ですが(笑) △今回比較するぺんてるのシャープペンシルたちです。 上から順に ①orenz ラバーグリップ 0.2 (PP602G) ②orenz 0.2 (PP502) ③STEIN...
△「日々文具/nisixさん」のきらりやSTEIN、Orenzを比較している記事です。
△「シャーペンメモ/masatiさん」のグラフペンシル・hue・P200シリーズの内部互換性について比較している記事です。

調べてみると意外にも同様の比較を行っている方がいらっしゃる様子で…。やはり気になりますよね。

コメント

  1. ぺんてる大好き より:

    こんばんは。久しぶりに見に行こう!と、ものてっくの文具箱と打ち込んでこのサイトに来て見てびっくりしました。ガラリと変わってまた違う印象になってますね!
    この記事のp200はこの前某書店に行った時にBOYS &GIRLSが残っているのを見つけ購入したのですがこんなにも歴史のあるシャープペンだとは知りませんでした。しかも0.3〜0.9まで揃っていたなんて…。驚きです。
    話が変わるんですがその某書店でロットリング500が販売されていてバーコードのシールを見ると「JAPAN」と書かれていたのですが現在は日本で生産されているのわでしょうか?最近になってからなんですかね…ロットリングのページでなくてすみません。長文失礼しました。

    • monohashi より:

      >ぺんてる大好きさん

      いつもコメントありがとうございます。ガラッとサイトのデザインを変えたので、戸惑う方も居るかな…なんて思ったのですが、いかがでしょうか…?

      ロットリング500に関してですが、これは随分前から日本生産に切り替えられていたと思いますよ。
      正確にいつからなのか…はちょっと分からないですけどね^^;

  2. ピクセル@文房具 より:

    文中にある「きらり」という0.9シャープですが、先日ぺんてるさんのホームページを確認したところ、商品紹介欄から削除されており、恐らく廃番になってしまったのではないかと思われます。
    国内のP200シリーズは唯一残っていたきらりも全て廃番になってしまったのではと…。

    • monohashi より:

      ピクセルさん、コメントありがとうございます。

      きらり、確かにホームページの一覧から削除されているようですね。(確認したところ商品ページ自体も消えているようです)
      削除されたのは2017年10月頃でしょうか。カタログ(2017-2018年版)には特に生産中止情報等は出ていないので今はまだなんとも言えませんが、廃番濃厚ですね…(残念です)。
      今後の経過を見て、本文欄にも追記したいと思います。お教え頂きありがとうございましたm(_ _)m

  3. pentel より:

    この前の廃番巡りでp325をゲットしました。普通に使いやすく、気に入ってます^ – ^

    • monohashi より:

      正に「普通に」使いやすいですよね。強い特徴は無いですが、よく出来ている良いペンだと思います。

  4. ひのひさん より:

    このペンは勉強に使っています
    軽くて勉強がはかどります

  5. 匿名 より:

    P320シリーズは1970年発売当初?から定価500円で売られていて(ttp://durianjp.com/2007/06/p325-1.html)、その海外展開版がP200シリーズみたいですよ。
    グラニフ復刻版P30x以降から定価300円になって販売されたみたいですが
    きらり、BOYS&GIRLS、Clenaは世界での知名度に合わせたのかP200の名前を使ってますね。

    • monohashi より:

      P200シリーズも国内で1970年より販売されていたとの記録があり、決して海外展開版という訳で無いようです。
      ただし、現状では海外でのみ販売しているようですね。
      (リンクは参考外となりますので、アンカーを外しております。ご了承ください)

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