備忘録ーTikkyあれこれ

1979年に発売が開始されたロットリングの名シャープ「Tikky」。現在までの約37年もの間、形を変えながら販売され続け、今もなおその人気は収まることを知らず……なんて色々と書こうとしたんですが、長くなりそうなので割愛。

ロットリング「Tikky」シリーズはその長い長い歴史の中で多種多様な派生品が誕生し、名称や特徴など混迷を極めていたのでまとめておこうと。今回はそんな備忘録です。

あなたのお手持ちのTikkyは果たしてあるでしょうか?…それでは。

※この先、Tikky自体の写真は出てきません。…あくまで記録的なもののため、文章ズラズラです。「よくわからん」という方はブラウザバックをおすすめします。

■まずはじめに、Tikkyシリーズの販売経緯・流れを分かる範囲で時系列に表した図です。…目眩がしますね。今回はこの表を元に、Tikkyシリーズの歴史を追っていきます。

このままだと見辛くてしょうがないので、部分ごとにまとめていきます。

■最初はTikkyシリーズの根幹。いわゆる「初期・初代Tikky」シリーズから見ていきましょう。商品名+一口メモと言った感じでズラッと書いてきます。

1980年~ 

  • Rotring F (後にTikky Fに名称変更):一番ベースになるシリーズ。4ミリの固定パイプと踊るような「Tikky」フォントが特徴。中身は金属筒。
  • Rotring T:「Tikky」の印字は無いものの、Tikky Fと同じ形。軸は小豆色。パイプは3.5-5ミリの間でのハーフスライド。キャップトップに丸い樹脂が取り付けられているのが特徴。
  • Rotring S (後にTikky Sに名称変更):”Tikky F”のパイプスライド版。0-3ミリ間でのフルスライド。”T”同様キャップトップに丸い樹脂が取り付けられている。

1985・1988年~

  • Rotring T:1984年頃から登場。1980年初頭の物と異なり、パイプは固定式4ミリになっている。おそらく”Tikky F”の後継モデル。旧”Tタイプ”との見分け方は、パイプのスライドの有無とキャップ形状の違い。こちらは樹脂パーツがなく、”Tikky F”同様、普通の金属キャップになっている。
  • Tikky Special:製図向けだったRotring T(1984年~)の一般普及バージョン。内部は基本的に樹脂筒。定価は500円で、多種多様なカラーラインナップが展開された。
    ラインナップは以下の通り

    •  基本色(5色):赤・白・黒・青・黄
    • マーブルカラー
    • ラメ入りカラー
    • ウッドチップ配合
    • ホワイトカラー
    • 3硬度セット:白軸・赤輪付き。キャップに丸い樹脂あり。

などが存在。特に日本ではマーブルカラーがソニープラザにて限定販売され、人気を博した。比較的後期(1997年)まで販売されていた。同年Tikky Ⅱにバトンタッチ。

  • Tikky Special S(図では省略):1984年のオランダ向けカタログで確認。外観及び内部機構はTikky Sと同一。日本で販売されていたのかは不明。
  • Rotring TS slide:旧”Tikky T・Tikky S”の後継。小豆色の軸で、3.5-5ミリのハーフスライド。基本的には旧Tタイプがベースである。赤輪がついていたり、キャップから樹脂が取り除かれたりと言った細かなバージョン違いがある模様。
  • Tikky standard:Tikkyシリーズの中でも最廉価製品。クリップを除いた全ての外装が樹脂。日本で販売されていたのかは不明。

1990年~

  • Tikky automatic:1990年版カタログにて確認。自動繰り出し式。先端ノックができたのかどうかは不明。
  • Tikky double push:同1990年版カタログにて確認。5色展開で価格は500円。日本では比較的後期(1996年)まで販売されていた。が、そのわりには見かけない。

■こんなにあるのか…と見ているだけでも息が切れそうですが、続いて「1997年~」のモデル。ⅡとRD、両方一気に行きます。

1997年~

  • Tikky Ⅱ:通称「2代目Tikky」。デザインが一新され、今までとは全く違うスタイルに。2007年まで販売。”Tikky Special”同様の基本5色展開。そこに加えてパステルカラーやパールカラー、ネオンカラーなどが展開された。定価は350円(税抜)。
  • Rotring T:ここで再び復活した”Rotring T”。…と言っても、ベースはTikky Ⅱ。小豆色の軸に”Rotring T”の印刷がある以外は”Ⅱ”と変わらない。前2タイプとの混同注意。
  • Tikky SC:Tikky Ⅱ唯一の派生モデル(多分)。ゴムグリップとコーンタイプの先端パイプが特徴。

2008年~

  • Tikky RD:三代目Tikky、現行Tikkyとも。2008年にTikky Ⅱからモデルチェンジ。RDの由来は”リ・デザイン”だったはず。Tikkyの特徴であった波型グリップの廃止(ゴムグリップ化)が賛否両論を呼ぶ。価格は500円(税抜)。2018年現在現行品。
  • Tikky 3in1:ティッキーシリーズ初のマルチペン。外見はTikky RDそのままに、振り子式マルチペン化。価格は2700円と、ロットリングの多機能ペンの中ではやや控えめ。2018年現在現行品。

ここまで基本Tikkyシリーズをざっと駆け抜けてまとめていきました。

ようやく一段落…。…したところで、今度は一大派生モデル「Metallic」シリーズの流れをまとめていきます。初期はTikkyをそのまま金属化したような形ですが、後々Tikkyとは違うシリーズへと枝分かれして行くことになります。それでは。

■まずは最初期モデル”Metallic”から

1984年~

  • Tikky metallic:元祖Tikky metallic…なものの、全く見かけない。金属軸でグリップ部分が茶色に塗装されているのが特徴。4ミリガイドパイプ。軸中央部に”Rotring”の印字。
  • Tikky metallic S:こっちのほうが見かける。(といっても殆ど見ないけど)。3ミリガイドパイプでスライド式。Tikky Sをそのまま金属軸化した感じ。軸中央部に”Rotring”の印字。
  • Tikky metallic double push:metallic sをダブルノック化した見た目。リリースがサイドボタンの簡易ダブルノック式。軸中央部に”Rotring”の印字。複数カラー展開あり。

1988年~

  • Tikky metallic LS:他のmetalicモデルより遅れて登場。後に”Tikky automatic LS”に改称。Tikky automatic同様、先端ノックができたのかは不明。

■続いてRotring400シリーズ。

?年~(1990年代前半)

  • Rotring 400/400G double push:Tikky metallic double pushの後継的モデル。軸中央部に”Rotring 400″の印字。複数色展開されていた。他の400シリーズよりも先に製造終了した。1997年にエスプリとして復活。
  • Rotring 400/400G auto sharp:Tikky automatic LSの後継的モデル。価格はシルバーが1500円、グラファイトが2000円。軸中央部に”Rotring 400″の印字。他の400シリーズと比較して長期販売され、1997年頃まではカタログに残存していた。唯一エスプリシリーズに引き継がれなかったことがその理由かも。
  • Rotring 400/400G Duo pen:400シリーズで新出の”デュオペン”2色でリリースはサイドボタン。価格はシルバーが2000円、グラファイトが2800円。1997年にエスプリにモデルチェンジ。

1997年~

■しんがり。エスプリシリーズです。

  • Esprit double push:1997年に400シリーズの後継として登場。最初は「エスプリ400シリーズ」として扱われていた。ややこしい。グラファイトモデル・シルバーモデル・カラーモデルがあり、それぞれ2000円・1500円・2000円。400から赤輪が上部に移動し、キャップが角ばったものに変更された。
  • Esprit Duo pen:こちらも同97年に400からモデルチェンジ。シルバー2000円・グラファイト・カラーシリーズが3000円。

閲覧お疲れ様でした。以上、Tikky(とその派生モデル)についての備忘録でした~。
いや~ほんと沢山ありますね…。カタログが入手できていない時期の抜け・漏れが間違いなくあるので、正確性はあまり期待しないように…。

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