筆記具紹介5 ZEBRA Tect 2way

今回で5回目の筆記具紹介。このブログでは初のゼブラ製品になります。

ゼブラ…というと、管理人的にはジムノックやサラサを筆頭としたボールペンに強いメーカーの印象で、シャープペンについては三菱のクルトガやパイロットのドクターグリップなど他社のヒット商品に押され、シェア率がかなり低かったイメージがあります。

今回紹介する「テクトツゥーウェイ」や、新製品「デルガード」などでシェアを巻き返しを図っている印象ですが、今後どうなっていくのか、楽しみな所です。

さて、前置きが長くなりましたが‥そろそろ本題に入りましょう。

〔ZEBRA Tect 2way〕

■概要
2007年にゼブラから発売された、フリシャロック機構と製図用譲りの4mmパイプを売りとする定価1000円(税抜)のシャープペンシル。0.3mm・0.5mm・0.7mmの幅広い選択肢に加え、銀/赤/黒/青/オレンジのカラー展開(※)で発売当時は中々に話題になりました。

※0.7mmは後に販売終了/青とオレンジは0.5mmのみの販売。

■上軸

テクトツーウェイ 上軸部分

まずは上軸から見ていきましょう。
比較的細めの樹脂軸に、光沢感のある塗装をすることで金属感を出しています。管理人が所持しているのは写真の通り銀色軸です。

幅広いカラーリングがあり、いずれも綺麗な色合いなのは嬉しい所なのですが、塗装の仕上げが良くないのか残念なところ。塗装が剥げやすい上、製品名の部分に塗装の切れ目が出てしまっているのがマイナスポイントです。

また銀軸の場合に限ってですが、金属感を出すにしては少々テカり過ぎていて安っぽく見えます。個人的には、もう少し光沢を抑えたほうが良かった気がします。

なお、全色共通で軸にZEBRAロゴとTect 2wayの文字の印字に加え、このペンの特徴でもあるFrishaのマークが丸囲みで表されています。
ー「フリシャ」ゼブラ独特の言い回しですね。

■ノックパーツ&消しゴム部分

テクトツーウェイ ノックパーツ&消しゴム①

テクトツーウェイ ノックパーツ&消しゴム②

続いてノックパーツと消しゴム部分です。
キャップはシルバーに塗装された樹脂と、軸と同系色の透明な樹脂の2重構造。

馬の鞍のように中心部が凹んでいて、上手い具合に手にフィットします。…凝ってますよね。

フリシャ機構を搭載していることもあり、ノック感は非常に軽快で、小気味よい感じです。また、ノック音も軽めです。感覚的には、Tectシリーズよりもノックが軽いシャープペンシルを見たことがないほどに…とにかく軽く、カチカチカチ……とノックボタンを連打したくなります。

■クリップ部分

テクトツーウェイ クリップ部分

クリップ部はよくある平たい形のものでは無く、細く絞った形。オシャレな感じですが、挟む力も強く、実用性もバッチリです。

■前軸・グリップ

テクトツーウェイ グリップ&先端(口金)部分

グリップは真鍮製で、軸より少し太くなっています。滑り止めのシリコンのリングが3つ付いているのが大きな特徴ですね。

重厚感があるのはいいのですが、先述の通り塗装がテカテカ・スベスベな関係で、かなり滑りやすい印象です。補助としてシリコンリングがついているわけですが、それでも人によっては合わないかもしれません。塗装がもうちょっとマットな感じだったら、また違うのかもですが、どうでしょうか。

そうそう、この手の製図用ライクなシャープペンは視界の確保(視認性の向上)を目的に先端部が長くなりがちですが、そういった製品の中でも、特に先端が長めな部類に入るのも特徴的な点ですね。
ーこれは、テクトシリーズ共通のもので、一種のアイデンティティと言えそうです。

■分解

テクトツーウェイ 口金とグリップを分解した状態

テクトツーウェイ グリップを取り外し状態

前軸とグリップは脱着式の二層構造になっており、口金を外すと簡単に脱着できるようになっています。
…グリップを外すとかなりプラスチック溢れる感じですね。ペンを落とすとこの辺り、特にネジ周りの破損が起きやすそうです。…というか管理人もここが割れている物を何度か目撃してます。価格を考えるともう少し頑張って欲しい所かもしれません。

ただ、透明なおかげでフリシャ用の金属棒が良く見えるので、これはこれで面白いですが。

■フリシャon-off機能

テクトツーウェイ フリシャロック部分

最後に、このペンのフリシャon-off機能について。
概要でも触れた通り、このペンにはフリシャロック機構がついています。使い方は非常に簡単で、ペンの中心部のパーツをひねり、切り欠きを「LOCK」の文字に合わせる(もしくは合わせない)だけでフリシャ動作のon-offを切り替えることができます。これは分かりやすくて良いですね。

移動中などにペンが振られることで勝手に芯が出ることを防ぐための機能ですが、フリシャLOCK時にフリシャ用の鉄の棒が固定されることを利用して、ペンの重心を変える、なんて荒業もできるので、色々試しようがある…かもしれませんね。

■使用感・あとがき
製図用ペン先、低重のキャッチコピーとともに売られていますが、硬度表示が無いこと、フリシャが搭載されているなど、製図用というよりは「製図用風」といった感じでしょうか。
フリシャ機能搭載ということで今の時代に合わせてきているのかなというイメージです。
廉価版のライトシリーズや、フリシャ非搭載のテクトシリーズ(こちらは廃番になってしまいましたが)、さらには限定軸など、多数シリーズ展開されている所を見ると、それなりに人気が出ている様子です。
個人的には少し低重心過ぎるのと、グリップが滑りやすいのとであまり使うことが無いですが…。デザインはなかなかに好みなので、これからのシリーズ展開に期待しているペンです。

〔製品情報〕
ZEBRA Tect 2way

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価格:1000円(税抜)
重さ:23.6g
芯径:0.3/0.5/0.7
軸色:黒・赤・銀(0.3/0.5/0.7)/青(0.5/0.7のみ)/オレンジ(0.3/0.5のみ)
文房具屋に加えて書店やホームセンターなど幅広い業態の文房具コーナーで見かけることができる印象です。
H-28 8/15 一部内容を加筆・修正
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