新年一発目の筆記具紹介、今回はぺんてるのメカニカグラフについて記事にしていきます。
メカニカグラフは、発売当時ぺんてるの製図用シャープ最高峰(であったと思われる)「メカニカ」の一般普及版としての位置づけになる、非常に歴史の古いシャープペンになります。
残念ながら、比較的最近に廃番になってしまったんですよね。やはり時代の流れには勝てなかったのでしょうか…。
このメカニカグラフの生産終了によってグラフシリーズは0.5mmを残すのみとなってしまいましたね。いつまでも販売され続けると良いんですが…。
それではレビューに参りましょう。
〔ぺんてる メカニカグラフ PMG〕
軸は12面体と限りなく円に近い形。
口金と後端が細く絞られた特徴的な形をしています。レトロな感じがたまりません。
口金、キャップ部分は金属製、軸は樹脂製です。
ロゴは軸中腹部に「0.3㎜ PMG」とだけ表記されていて、至ってシンプル。
0.3㎜の表記の左側には、社名が浮き彫りで記されています。うーん…非常に手が込んでいます。
キャップはパーツをネジで止める方式。
今時のペンではあまり見られない仕組みですね。
消しゴムは付属していません…というか構造上付属させる場所が無いですね。
キャップ部分には芯詰まり対処用の針金がついています。
硬度表示は2H~Bの対応。(F無し)表示できる範囲は狭めですが、0.3㎜であることと、発売時期を考えると妥当なのかもしれません。
パーツの色は赤に近いオレンジ色。キャロットオレンジ、というのが上手く当てはまりそうです。
クリップもこれまたクラシカルな見た目をしていますね。比較的長いため、手に当たって気になる…なんて人もいるかも。
グリップは樹脂に溝を作りローレット状にしたものです。滑りにくく、かつ手が痛くなりにくい優れものだと思います。
口金は小さめで、先端保護用のキャップをはめるための溝がついています。
写真のように、キャップにはめてあったパーツをひっくり返し、口金にカチッとはめることができます。
衝撃に弱く、破損しやすい0.3㎜用のパイプを保護して安全に持ち運べるように…ということですね。
実際にはキャップをはめていない筆記時の床への落下なんかが破損の原因になることが多いような気がしますが、何も無いよりはマシかもしれません。
チャックは金属製。
ぺんてる特有の口金をはめずともノックして芯を出すことができるものになっています。
これによって、たとえ口金が緩んでいても問題無く芯を繰り出す事ができます。
■樹脂グリップ+軽い軸、ということでいつでもさっと使える手軽さが個人的に気に入っています。
見た目がレトロ感あふれる上、高級感があるわけでもないので1300円というのは高く見えてしまうかもしれません。が、作りがとても良く、一度使ってみればその良さがきっとわかると思います。
口金を保護する機能には、今でこそダブルノックやスライドパイプなど、キャップをするよりも手軽なものがたくさんありますが、敢えて保護キャップを外して軸尾にはめる、という一手間を加えることで「さあ書くぞ」と気持ちを切り替えられるんですよね。
こういう面倒さも時には悪くないんですが…。
〔製品情報〕
ぺんてる メカニカグラフ
品番:PMG-AD
価格:1300円(税抜)
芯径:0.3mm
廃番になってから少し経ち、店頭で見かけることもあまり無くなりました。とはいえ発売されていた期間も長く、まだまだ見つけることは可能だと思います。
コメント
ものてっくさん、こんばんは。確かにキャップがあると曲がったりしにくそうでよくできてますね。もう買えないのが本当に惜しいです。もう手に入ら無いでしょうか?
おお、ぺんてる大好きさんこんばんは^^
そうですね。あのカチッとはめるキャップがなんとも良い感じで…。個人的にはメカニカよりもメカニカグラフの方が好きだったりします。
ご存じだと思いますが、残念ながらメカニカグラフは製造が終了し、店頭在庫のみとなってからかなり経過しています。一時期はどこでも見掛けたんですが…最近は中々…。
偶然でも、見つける機会があると良いのですが〜。