新年一発目の筆記具紹介、今回はぺんてるのメカニカグラフの紹介です。
〔ぺんてる メカニカグラフ PMG〕
■概要
1970年に発売した製図用シャープペンシル。0.3mmのみの展開で、価格は1,300円(税抜/廃番時点)です。
ぺんてるの製図用シャープ最高峰であった「メカニカ」の一般普及版として、グラフペンシルとともに販売されていました。
元となった「メカニカ」の販売終了や、「グラフ1000・グラフギア500」などの後継と呼べるような商品の登場も乗り越え、しぶとく販売が継続されていましたが、製図需要の落ち込みが影響してか、近年になり廃番となっています。
■全体感
黒いボディにオレンジ色の硬度表示がアクセントとなっています。
グラフペンシルと同様、軸は樹脂製で、12面体に面取りされた円型に近い形状をしています。
口金と後端が細く絞られており、軸の細さも相まって非常にスリムな印象を受けますね。
グラフペンシルには無い特徴として、先端保護用のキャップが付属している点がありますので、そのあたりも後ほどご紹介します。
軸の中心あたりに「0.3㎜ PMG」の表記。芯径は筆記体ですが、型番は普通のフォントです。デザイン的には、ちょっとアンバランスかも?と思ったり。(実用上は問題ありませんが)
なお、0.3㎜の表記の左側には、社名が浮き彫りで記されています。
今どきの製品だと印刷で済ませてしまいそうな所、非常に手が込んでいます。
ノックキャップを外してみました。
ノックパーツの黒い樹脂・金属のノックカバー・先端保護用のキャップの3段構成になっています。
先端保護用のキャップは引っ張るだけで簡単に脱着できるようになっていますが、その代わりに金属のノックカバーはネジで軸側に固定する方式になっており、芯の補充をする際にはこちらを外してからノックパーツを引き抜く必要があります。
それほど頻繁に外すことはないかもしれませんが、少し面倒、と思うことも。その代わり、不意に抜け落ちるということがないので、仕事用の道具としてはアリだったのかもしれませんね。
なお、消しゴムは付属していません…構造上付属させる場所が無いですね。
ノックパーツと硬度表示も外してみました。
ノックパーツの付け根部分には芯詰まり対処用の針金がついています。
硬度表示は2H~Bの対応(F無し)で表示できる範囲は狭めですが、0.3㎜であることと、発売時期を考えると妥当なのかもしれません。
硬度表示のパーツは赤に近いオレンジ色。キャロットオレンジ、というのが上手く当てはまりそうです。
クリップもこれまたクラシカルな見た目をしていますね。
お洒落なデザインですが、比較的長いため、筆記時に手に当たって気になる…なんて人もいるかも。簡単に脱着できるので気になる場合は外してしまえばOKです。
今度は先端側です。画像が少し黒つぶれしてしまっており分かりづらいですが、グリップは樹脂に溝を入れたローレットになっています。滑りにくく、かつ手が痛くなりにくい優れものだと思います。
また口金は小さめで、先端保護用のキャップをはめるための溝がついています。
メカニカグラフのアイデンティティとも言えるのがこの先端保護用のキャップ。
写真のように、ノックカバーにはめてあったパーツを引き抜き、口金側にカチッとはめることができます。衝撃に弱く、破損しやすい0.3㎜用のパイプを保護して安全に持ち運べるように…ということですね。
実際には筆記時に、床に落下させることが破損の原因になることが多いような気もしており、そこへのアプローチにはなってないような気もしますが、何も無いよりはマシかもしれません。
口金を外してみました。見ての通り、チャックは安心の金属製です。
ぺんてる特有の口金をはめずともノックして芯を出すことができるものになっています。
これにより、口金が緩んでいても問題無く芯を繰り出す事ができます。
■あとがき
樹脂グリップ+軽い軸、ということでいつでもさっと使える手軽さが気に入っています。
見た目がレトロ感あふれる上、高級感があるわけでもないので1300円というのは高く見えてしまうかもしれません。が、作りがとても良く、一度使ってみればその良さがきっとわかると思います。
口金を保護する機能には、今でこそダブルノックやスライドパイプなど、キャップをするよりも手軽なものがたくさんありますが、敢えて保護キャップを外して軸尾にはめる、という一手間を加えることで「さあ書くぞ」と気持ちを切り替えられるんですよね。
こういう面倒さも時には悪くないと思いますが、どうでしょうか。
〔製品情報〕
ぺんてる メカニカグラフ
品番:PMG-AD
価格:1300円(税抜)
芯径:0.3mm
多彩なラインナップを誇ったグラフシリーズはついに「グラフペンシル」の0.5mmを残すのみに。ぺんてるの製図用シャープの源流とも言える存在ですし、あちらだけでもいつまでも販売され続けると良いのですが…。










コメント
ものてっくさん、こんばんは。確かにキャップがあると曲がったりしにくそうでよくできてますね。もう買えないのが本当に惜しいです。もう手に入ら無いでしょうか?
おお、ぺんてる大好きさんこんばんは^^
そうですね。あのカチッとはめるキャップがなんとも良い感じで…。個人的にはメカニカよりもメカニカグラフの方が好きだったりします。
ご存じだと思いますが、残念ながらメカニカグラフは製造が終了し、店頭在庫のみとなってからかなり経過しています。一時期はどこでも見掛けたんですが…最近は中々…。
偶然でも、見つける機会があると良いのですが〜。