ブログを始めてからもうすぐ1年、今回で30回目の筆記具紹介になります。
更新ペースが速いのか、遅いのか…微妙なところですが、これからも気ままに更新して行けたらな、と思うところであります。これからもどうぞよろしくお願いします。
それでは、ぺんてるよりグラフ pg1505です。
〔Pentel GRAPH PG1505〕
ぺんてるの製図用シャープの中でも相当歴史が古いもので、同ぺんてるのグラフ1000やグラフギアなどの先輩と言えるでしょうか。
正確な発売日は良くわからないですが、1970年代後半頃?(1977年頃)…と言う話もあるようです。
軸は光沢感のある綺麗な黒。金属(恐らく真鍮)に塗装していて、まさに黒光り。
グリップはカーブのないストレートな作りで、口金・軸 共に先端に向かってスッと細くなるような形状をしています。また、口金からキャップまでの全体がほとんど金属パーツで作られているため、細身な軸に反してかなりずっしりしています。(おおよそ22gほど)
それから、このグラフは芯径ごとに品番・価格・塗装が異なっていて、0.4㎜のpg1804はグリーン、0.3㎜のpg2003はブロンズの塗装となっています。…これがまたどれも綺麗な塗装なんですよね。pg2003は手持ちにあるので、追々…。
ノック周りです。ここもひたすら金属、金属…。今では考えられない豪華な作りです。
製図用として作られたこともあってか、クリップは容易に着脱できる構造です。
また細かい所ですが、クリップの穴と軸側の取付部が角状になっていることで噛み合い、容易にクリップが回転しないようになっています。ーこういう配慮、良いですよね。
そうそう、取り付けるスペースが無かったのか、それとも最初から取り付けるつもりが無かったのか、消しゴムはありません。…ノックキャップに直接針金が取り付けられています。
昔はこういった構造のシャープペンが多かった様ですが、今では逆に斬新かもしれませんね。
グリップは細かく浅めなローレット。痛くなりにくい一方、グリップ力は中々。グッと握りしめるとガッチリホールドしてくれる優れものです。
硬度表示はB〜3Hの対応のF有り。また、初期の頃のグラフは硬度表示自体がありませんでした。どちらが良いか、ここは好みによるのかな…と言う所かと思います。余談ですが…管理人は無いより有る方が良いか、ということで硬度表示付きをチョイスしています。
口金は現行のグラフペンシルとの共通品。落して破損しても交換可能なのが嬉しい所です。
視界は…というと口金自体が円錐状なのでそれほど良いとはいえないですね。グリップ部分の一部が口金と一体化するような作りになっているので、グリップから筆記面までの距離も結構長くなります。
チャックは安心の金属製、ぺんてるお得意の口金無しでも芯を繰り出せるタイプです。
分解できるところまで分解してみました。自然に分解できる範囲ではパーツ数は合計8つ。故障した際に直しやすいのは一つの利点ですよね。
なお、パーツの多さによるガタつきは全くない…かと。精度の良さが窺えます。
販売時にはこうしたケース入りだったり、什器にそのまま入れての販売だったりと、時期によって色々とあるようです。…気分的には什器入りよりも箱入りのほうがやっぱり嬉しいですよね。
おまけに。ケースの裏面の説明書きです。
古さ故か、なります、ございますの言い回しがどことなく面白いですね…。
■前述の通り、ほぼ全て金属パーツで作られているために総重量は重め。重心の位置は…というとあんまりはっきりしないんですよね。万遍なく重みがあるので寝かせて書く人には向いてないかな〜とは思いますが、握る位置や持ち方でも変わって来そうな所です。
管理人的にはたまに濃い芯を入れて使いたくなるペンなのですが、やっぱり長時間の筆記には向いてないかと。万人受けも…あまりしなそうです。
…とは言え本来製図向けとして作られた製品なのでその辺りは致し方ないですよね。
現場で実使用していた人の声も聞いてみたい所です。
〔製品情報〕
グラフ PG1505
品番:pg1505
価格:1500円(税抜)
芯径:0.5㎜
同じくグラフシリーズのpg1804やpg2003と比べて気持ち見かける機会が少ないような気がします。う〜ん…0.5㎜はやはり人気なのかな〜。
コメント
地方の文房具でチラチラ見掛けますね(´・ω・`)現行の時購入した以来使い続けています。結構作りが良かったので勿体ないですよね(´・ω・`)
名無し人さん>
こんにちは、コメントありがとうございます。
現行時代からとのことで、かなり長い間使われているんですね^^(いつ頃生産終了だったか、覚えが無いのですが💦)
数年前までは割と見かけてましたが、近年は私の周辺ではあまり見なくなってしまいました。
>結構作りが良かったので…
昔ならではの品質ですよね。今ではこの価格では実現できなさそうです。だからこそ、無くなってしまったのは本当に惜しい所ですよね…。
人気に火がついて復刻…とかあれば良いのですが笑
pg1804ほしー