筆記具紹介37 Rotring ロットリング600

ロットリング300、ロットリング500と記事にして参りましたが、今回はいよいよその親分的存在ーロットリング600の紹介です。

「ロットリングと言えば」と言われる同社の代表的なシリーズで、1989年の発売時から殆ど変わらない・時流に媚びない優れたデザインや、その質感の良さなどから世界中に多くのファンを持つ製品です。
今回はそんなロットリング600の真髄をじっくりとご覧いただければ!(なんだそりゃ)

〔Rotring Rotring600〕

■外観
ロットリングにおける製図用ラインシャープの最上級モデルに位置する(800は一般筆記扱いで…)本製品は、300,500と同じ形状ながらもボディ全体を金属化することで高い質感を得ています。
軸径わずか8mmφと細身ながら22gもあるため、手に持つと意表を突くようにズシッと来ます。金属の塊と言うような感じ。その具合は下位モデルとは別格と言えるものです。

■製品展開
カラーラインナップは今も昔も変わらずブラックとシルバーの2色展開。一方で価格は時代とともに2,500円から2,000円へ、そして再び2,500円へ…と値下げ値上げを経ています。2,000円時代を勘案するとやや割高感がありますが、価格相応の造りと言えるでしょう。

同じ価格帯のものではファーバーカステルのバリオLがありますが、あちらとは全く別の方向性で、カステルが”エレガント”だとしたらこちらはまさに”質実剛健”と言った感じです。どちらが良いかは、お好みで…。(と言いつつ、管理人はロットリングの方が好きです。)

ボディはシルバー・ブラック両色共に非常に良い仕上げで、その質感は大変良質。特にブラックモデルの焼付塗装のような仕上がりには目を見張る物があります。

6角軸のため机の上で転がりづらく、また手に載せた時の収まりも良好です。…ただし角部分のエッジが効いているため、樹脂軸のロットリング500と比較して手に当たる(痛い)感覚がある、とかなんとか…。

両色ともにボディにはお馴染みのロゴと芯径が赤色で印字され、良いアクセントになっています。印字は消えにくい方ですが、軸の上に乗るようにして印字されているのでどうしても経年とともに剥がれてきてしまいます。(と言っても結構丈夫ではありますが)

クリップは勿論金属製で、面部分に「Rotring」のプレスが入っています。細かな作り込みは流石…と言いつつも、ちょっと硬すぎる気もします。
正直、厚いものや柔らかいものを挟むのには向いていません。それから取り外しも基本的に不可です。(ガッチリ固定されています)…デザインとして割り切りましょう。

ローレット加工が施された特徴的なノック部。硬度表示は4H,2H~2Bの対応。Fありです。
やわなシール表示では無く、しっかりした印刷表示なのが嬉しいところですね。

なお、キャップ周りは新しいものと古いもので仕様が変更されており、旧タイプはキャップ印字あり、針ありだったのが、新タイプではキャップ印字なし(筒仕様)、針ナシに変わっています。安全対策とか色々あるんでしょうけど、ここは変えないで欲しかった所です。

そもそも、ロットリングのペンが転がってるような所に、安全仕様は必要なのかという…。

前から見てみるとこう。新型には「空気孔付ノックキャップ」なる立派な名前がついているようですが、特に造形に工夫はなくスパッと穴が開けられています。
毎度書いていることではありますが、消しゴムが無いと芯がスルスル抜けてしまうので何かしら手を入れてほしい所ではありますね…。

さて、気を取り直して。
2ステップの先端部は見通しが良く、またグリップと一体化しているためガタつきの心配も無用です。総じて精度も非常に高く、常時安定した筆記感を得ることができます。

文句なし…と言いつつも、敢えて弱点を突くなら、その重さゆえに落下に非常に弱い(パイプが折れる/曲がる)ことが挙げられるでしょうか。コンクリ床に落とそうものなら、ほぼ100%使用不能になるので、扱いには気をつけた方が良いでしょう。
(ロットリングもそのことを理解してか、あらかじめ替え口金を販売しています。)

なお、ブラック・シルバーともにローレットはかなりキツめになっていますが、塗装の関係かブラックは若干マイルドな仕上がりになっています。僅かな差ですが、気になる人は気になるでしょう。購入検討の方は、可能なら実店舗で確認した方が良いかと思います。

続いて内部機構。チャックは勿論金属製、内部パーツも当然…と思いきや、実は内筒は一部が樹脂になっています。
実使用には問題が無いものの、気分的には「ここも金属製で!」なんて思ってしまう所。…とは言えコレ以上に重くなってしまうと流石に辛いですが。

話は変わって、良く見ると軸と内筒の両方にネジが切られているのがわかるでしょうか。コレもロットリングのささやかなコダワリ…かどうかは分かりませんが、口金と内部、軸を一つに固定することで安定感に寄与しているのは確かと言えそうです。

▲新しいタイプ(ブラック)と古いタイプ(シルバー)を分解・比較して。
意外にも、実は古いタイプは内部パーツが全てプラでした。いつの頃からか上軸だけが金属仕様に変更され、重量も1グラムアップしていたんですね(旧タイプは21グラム)。

これによって重量配分も若干変わり、ほんの少し重心が後ろへとシフトしました。誤差の範囲ですが、バランスが良いのは旧型と言えそうです。

■おまけー歴代のロットリング600

おまけに、管理人が所有している歴代のロットリング600を古い順にズラッと並べてみました。管理人が把握しているだけでも過去に4度の大きな仕様変更がされており、印字の表記方式が変わったり、ロゴが消えたり、はたまた先程の例のように内部構造が変わったりしています。
以前公開した記事「ロットリング500の変遷」のように、いつかは比較記事を出してみたい所ですね。近い内に…。

おまけのおまけ。古いタイプは内部構造が根本的に違いました。この話もまた追々…。


■使用感
ガタつきはほぼ無く、完成度も非常に高いです。…が、非常に重いです。重心が中心よりで持ち方によっては振り回される感覚になる上にキツめのローレットということもあり、結構人を選ぶペンだと感じました。

正直、管理人的には下位モデルであるロットリング500の方が書きやすいと思います。
…ならなぜこう何本も持っているのか、と言うと、ひとえに質感、作りの良さ故に…。そういうことになるかと思います。使っているだけで楽しい、多少扱いづらくても持ち歩きたい、と。そう思う一本です。

今やほとんどが樹脂軸の物となり、プラに銀塗装を掛けた金属”風”が当たり前になる筆記具市場の中で、昔から変わらずにあり続けること、品質を堅持し続けることこそが、多くの人に支持される理由なんでしょうね。魅力を感じる方はぜひ、お試しください。


〔製品情報〕
Rotring Rotring600
品番:ブラック:502 60x(x=芯径/0.3㎜=502 603)
:シルバー:502 61x(x=芯径/0.5㎜=502 615)
価格:2,500円→2,000円→2,500円(税抜)
芯径:0.3/0.5/0.7㎜
重量:21g→22g(実測)

2.0mmは全く別物なのでまた次の機会に。そう言えば、ロットリング600のボールペンが久々に復刻するようですね。地元の文房具屋にはいつ入荷するかと、今から楽しみです。

※公式であるホルベインのロットリングページには18gと記載がありますが、誤りなので注意が必要です。(ホルベインのページは間違いだらけなのであまりアテになりません…。)

コメント

  1. ひのひさん より:

    ロットリング600いいですよね
    私も買いました
    これからもブログ頑張ってください

    • monohashi より:

      応援ありがとうございます。
      600は質感がほんとに素晴らしいですよね。これからもずっと販売され続けて欲しいシリーズです。

  2. ひのひさん より:

    600+なども出て欲しいところですよね
    自分はロットリング600を2本持っています
    返信ありがとうございます

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