今回はトンボ鉛筆より、ディンプルⅢを紹介していきます。”Ⅲ”の名の通り「ディンプル」シリーズの三作目になります。
Ⅱ、Ⅰも所持しているのでいつかそちらも記事にしていきたいですね…。
それでは本題に入ります。
〔Tombow Dimple Ⅲ〕
私の所持しているディンプル3はハッと目が覚めるようなピンク色です。他にも青や黒などのカラーバリエーションがあるようですね。
この派手なカラーだと手に取る人もあまりいなかったのか、ピンク色だけ格安で販売されていたのでピンクを購入した記憶があります。
軸の印字はディンプルシリーズ共通の”Dimple”のロゴにローマ数字の表記です。
クリップは極めて薄い形状で、紙などを挟むための突起は軸側にある、珍しいタイプ。また、ロゴを上に向けた際に手前にクリップが来るようになっています。これもあまり見ない造りでしょうか。
何となく、クリップ周りがRotringのティッキー2を彷彿とさせますね。
芯受けは柔らかい樹脂製、消しゴムは針金の付属無しとこの価格帯の商品としては一般的な構造。
店頭で置かれていた環境があまり良くなかったのか、ノックキャップは錆びてザラザラになってしまっています。
ノックは柔らかく、ノック音も静かです。
グリップ部はゴム製。苦手な人はとことん苦手な、ベタベタするタイプのゴムです。かく言う私も、夏場にベタベタするようなグリップはあまり使いたくない人なんですよね…。
―とそれは置いておいて。
特徴とも言えるグリップ部の丸い窪みこそが、この「Dimple」の由来になります。Dimpleは直訳で”窪み”。そのまんまですね。
元々滑りにくいゴムグリップですが、この窪みによって更に滑りにくくなる、という事ですね。フィット感は悪くないです。
口金は紡錘型で、先端のパイプはスライドパイプ式。個体差はありそうですが、私の所持しているものはスライドパイプ式なのにも限らずガタツキはほとんどありませんでした。
この辺りはしっかりと作られているのかも知れませんね。
そして目をチャック側に移して行くと…
ドンと。
はい、2分割樹脂チャック製です。ノックが軽く、音が静かだったのはこれが起因していた訳ですね。う~ん、樹脂製とは…なんとも残念です。
最近の樹脂チャックは割りと丈夫な物が多いんですが、やはり古い物は不安ですね。今の所使っていて壊れそうな気配は無いんですが…。劣化による破損の恐怖が付き纏います。
■どうでしょうか。個人的にはやはり樹脂チャックというのが不安ですが…。ゴムグリップはどうしてもホコリが付着しますし、ベタつきも避けられません。
せっかくⅰ、ⅱと続いてきたディンプルシリーズ、そしてしっかりとしたスライドパイプ式なのに、少し勿体無い気もします。
中々に人を選ぶかもしれませんね。
〔製品情報〕
トンボ鉛筆 ディンプル3
品番:SH-DC300
価格:300円(税抜)
芯径:0.5/(他未確認)
軸色:ブラック/ブルー/ピンク/ライトブルー/ピイエロー/グリーン
販売を終了した時期がそう古くないのか、大きな文房具屋でもたまに見かけたりします。