今まで廃番になってしまったシャープペンの紹介は製図用の物がほとんどでしたが、今回はゼブラの一般向けシャープペンから、M-502というペンを紹介したいと思います。
それでは。
〔M-502〕
ZEBRAから発売されていたM-502。
全体を通して金属製で、ストレートな形の軸に申し訳程度ですがライン状の模様が入っています。
直線で構成された、飾り気の無い非常にシンプルなデザインですね。
クリップは板状の金属に樹脂をはめたもので、挟み込む力は平均的です。
この板状の金属+樹脂のクリップ、当時の流行りだったのかわかりませんが、多種多様なメーカーの古い製品で見ることができます。
私もこの商品のそっくりさん・三菱のBOXYシリーズのペンを所持しているので、いつかまた合わせて紹介したいですね…。
目線を移して…芯受けも金属製。消しゴムは当時のゼブラの標準品です。(現在もドラフィックスなどで使用しています) 針金はついていませんでした。
キャップはメタリックな感じで本体と統一され、天部には芯径が表示されています。
また、特徴としてノック感がかなり柔らかいことが挙げられるでしょうか…。
カチッカチッ…ではなく、クニャックニャッ…という感覚です。
クリップの付け根には薄く「JAPAN」の表記が。
次にグリップ部分を…と言いたい所ですが、グリップと言えるような部分がありませんね。
軸そのものを握るようなものです。
見た目から察しが付くかも知れませんが、ステンレスそのもの、ということで相当に滑ります。
手汗なんかをかくとまさに手がつけられない状態に…。
一ひねりあったら良かったんですが。
口金は円錐状。製図用ではないので、ガイドパイプは短めになっています。
口金を外すとこんな感じに。
……はい。ここまでほぼ金属製のパーツが使われていたんですが、なんとチャックが樹脂製。
先ほどノック感が柔らかい〜と感じたのはチャックが樹脂製だったからなんですね。
残念なことに樹脂+2分割チャックというのは耐久性に不安を感じる構造で、初めて見た時は正直目を疑いました。500円台の商品、かつこの見た目で樹脂チャックとは、ゼブラも思い切ったことをしてくれます。
※他にも、ゼブラは1000円台のシャープペンで樹脂チャックの物を出していた過去があるようですが…。
真上からみるとこんな感じ。
樹脂製のチャックだと、このパーツが破損することがあるんですよね。芯を掴み保持するパーツなので、筆記時には相当負担がかかります。
管理人も2、3回程このパーツの破損を経験していますが…あまり良いものではないですね。
■発売当時の流行りのデザインだったのかも知れませんが、今はあまり見ることの無いデザインですよね。全体的にレトロな感じがします。
…にしてもやはり全体を金属製にするとコストがかかるのでしょうか。
樹脂チャック…。
使い心地に関しては、正直あまり使いやすい…とは思いませんでした。やはりグリップが滑ってしまうのと、樹脂チャックというのがマイナス要素かと…。
〔製品情報〕
M-502
品番:M-502
価格:500円(税抜)
芯径:0.5/(他未確認)
軸色:ブラック/ブルー/レッド
古くからある文房具屋などで比較的良く見かけるかと思います。店頭に置いてある時点で壊れてしまっているものもあるようなので、購入の際は使用可能かどうか、確認をおすすめします。
H28-11/08 一部内容を加筆、修正しました。